【2022年】 メンバーの声 その2

上智大学Vtuber研究会 管財

              毎度感じることだが、このようなエッセイやレポートを書く際にはどういった書き出し方がよいのだろうか?私は四月から三年生となるが、今だにレポートを書くにあたっての文章表現と字数には頭を悩ませられる。この文章が新歓用のチラシに載っているのか、はたまたサークル内でひっそりと共有されるに留まっているのかはわからないが、あえて問いたい。あなたは文章を書く時、どうやって書きますか?と。

              「テーマによる」「困ったことがない」……そういう人もいるだろう。世の中の人間は「論理派」と「感覚派」と呼ばれる人々の2種類に大別できる。「論理派」は常に理屈や筋書きを理解してから物事を進めたがるが、「感覚派」はそんなもの理解せずとも大抵のことは本能に従って解決してしまう。全くうらやましい限りだ。きっと家電を買っても説明書を読まない人間に違いない。

              残念ながら本エッセイでは感覚派の人間の共感を得ることはできないだろう。なぜならば感覚派の人間はこの文章をここまで読み進めることなく、さっさと斜め読みして早々にV研所属Vtuberの動画なりなんなりを見に行くからである。ぜひチャンネル登録もお願いしたいところである。いや、してくださいお願いします(切実)。

              さて、論理派しかいなくなったところで話に戻ろう。基本的に文章の構成としては起承転結が望ましいとされている、が……実際のところ少なくとも新入生が書く初めてのレポートの構成としてはコツがいるし難易度が高いと言わざるを得ない。どのように当てはめるのかというのを一応説明しておくと、

「提示された課題を自分なりに解釈したうえで問題提起し、レポートの目的を説明する(起)」

「問題点を踏まえ自分なりの仮説、世間一般の通説などを整理する(承)」

「実際の調査や文献で得た知見を記述する(転)」

「自身の仮説や通説と照らし合わせて、わかったことを結論として記述する(結)」

              以上のような工程を一から独力で字数制限に沿うように組み上げるわけだ。正直言って無理ゲーである。ブックレポート大好きの教授にぶち当たった場合は課題本の要約も字数内に収めなければならない。はっきり言って苦行だ。「大学生活は人生の夏休み」とか言ったやつは大学生活エアプ勢である。

              だが安心してほしい。新入生がこれからの大学生活を不安に思う必要はまったくない。どんなに構成が下手くそで表現が不自然でも、「問題」「わかったこと」「参考文献」を書いてさえおけば落単しないからだ。裏を返せばこの三つのどれかが欠けたレポートはどんな文豪でも落単する可能性が高い。ぜひ文章、特にレポートを書く時の参考にしてほしい。

              さて、ここまで読み進めてくれた論理派諸君は今こう思っているだろう。「このエッセイ、全然近況報告じゃねえじゃん!」と。……大変鋭いツッコミだ、流石論理派である。私の近況はぜひV研に入会して尋ねてみてほしい。一応そのためのエッセイなのだから。